車載用地デジチューナー取り付け

車でも美しい地デジ受信をするために

地上デジタル放送サービスが始まってからもうどのくらい月日が経つのかもわかなくなるくらいに家庭には地デジ放送が普及してきましたが、こと車に搭載されているテレビチューナーの地デジ化対応は一番最後になるケースが多いかと思います。

なんて言いながら、管理人宅はすべてのテレビがまだアナログで、そしてすべてブラウン管です。アンテナはCATVが入っているので地デジ対応テレビを買えばすぐに映るんですけど、なんかまだ使えるしなあ・・・なんて思ってそのまま引っ張ってきています。「もう少し安くなったら」「まだ買いじゃないだろ」などと言っては子ども達と言い合いになっています。ホントはお金に余裕がなかったりするんですけどね。トホホ・・・

ただ、車の地デジ化は以前からやってみたいと思っていました。野球やサッカーなどの中継を車の中で見たりしていると、前を走っている車でも同じ中継を見てることがわかるときがあります。こっちはザラザラ画面でボールカウントや背番号も確認できなかったりするのに、前の車はバッチリ映ってて途切れることがない。それがものすごく羨ましくってねえ。

でもまあ車に乗っている時間なんてたいしたことはないし、別にいっかぁ。なんて無理やり納得してきたんですが、慶洋エンジニアリングが発売した「TUN-0019A」という製品を知ってみるみる欲しくなりました。

という訳で、ここではほぼ衝動買いをした車載用地デジチューナー「TUN-0019A」を車に取り付ける様子と、使用感など感想をレポートしたいと思います。

チューナー取り付けの様子

TUN-0019Aパッケージ
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慶洋エンジニアリング製車載用地デジチューナー「TUN-0019A」パッケージ。

簡単なパッケージでなんとなくエコっぽい雰囲気。

パッケージ中身
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パッケージの中身です。チューナー本体が予想していたよりも小さいので、設置場所を選ばないように感じます。そして結構軽いです。

  • チューナー本体
  • フロントガラス貼り付け用アンテナ4枚・アンテナケーブル4本
  • リモコン
  • リモコン受信部
  • 電源ケーブル
  • RCAビデオケーブル(3m)
  • B-CASカード(青)
  • 取扱説明書・取付説明書・追加機能説明書
  • マジックテープ・ケーブルクランパー等付属品
助手席側のバイザーを外す
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まずはアンテナから設置していきます。アンテナはフロントガラスに4本設置する設計になっているので、フロント周りのトリムを外します。

アンテナケーブルをルーフトリムの中に隠すためにバイザーを外します。ビスが見えるのでここは単純にドライバーで外すだけですね。

バイザーが外れた
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バイザーが外れました。

ルーフトリムを指で引っ張ると簡単に隙間ができ、中にケーブルを隠せそうです。

アシストグリップを取り外す
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続いてAピラートリムを外すためにアシストグリップを取り外します。画像は助手席側です。

両側にあるビスを隠しているカバーを取ればビスが見えるので取り外せます。

ウェザーストリップを外す
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トリムを外しやすいようにウェザーストリップも外します。

手で引っ張れば容易に外れます。

Aピラートリム撤去後
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Aピラートリムが外れた
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助手席側のAピラートリムが外れました。

内張りはがしを使うと結構簡単に外れてくれます。

フロントガラスを掃除して
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アンテナを貼り付ける部分を掃除します。

製品の付属品として脱脂クリーナーがありますが、とりあえず簡単に汚れを拭き取ります。

同梱のフィルムアンテナ
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同梱されているフィルムアンテナです。これで2本分で同じものがもう一つあります。

貼り付けの際に掃除するための脱脂クリーナーも二つあります。貼り付け面をクリーナーで念入りに拭いて脱脂します。

アンテナのセパレータを外す
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フィルムアンテナにはA1~A3、B1~B3のタグがついていて、タグを引っ張るとセパレータがはがれる仕組みになっています。AタグとBタグがついているものはアンテナの向きが逆になっています。

取付説明書の通りに、まずはB1のタグを持ってセパレータを外します。

フロントガラスに貼り付け
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最初の段階としてセパレータが取れた部分だけを貼り付けます。

フロントガラスのふちにある黒い点々に平行になるように正確に仮貼りし、タオルなどで強く押し付けます。

その他のセパレータも外して貼り付け
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B2に続いてB3のセパレータをはがし、フロントガラスに強く押し付けます。

空気を抜こうとして強く擦るとエレメントが切れることがあるようなので注意です。

保護シートをはがす
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フィルムアンテナを保護しているシートをはがします。

保護シートの端に粘着テープをつけて持ち上げるとはがしやすいとの説明で、最初なのでその通りにしてみます。

保護シート撤去完了
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保護シートの撤去完了。これでアンテナの貼り付け1本分終了です。結構緊張しました・・・。

アンテナ設置助手席側左
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アンテナ設置運転席側右
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アンテナ設置運転席側上
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画像の上から・・・助手席側左、運転席側右、運転席側上です。

4本のアンテナ設置完了です。4本も設置すると結構慣れてきて、最後はほとんど時間が掛からなくなりました。

アンプをアンテナに貼り付け
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アンプ部貼り付け
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アンテナケーブルについているアンプを、アンテナに貼り付けます。

アンテナエレメントの給電端子にアンプを取り付けます。アンプ部のはく離紙をはがして貼るだけ。4本分全部貼り付けます。

画像上段は助手席側上、下段は助手席側左です。

アンテナケーブルを適当に始末
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既に通っているケーブル類にあわせて、アンテナケーブルを適当に始末します。

ここは助手席側のAピラーで、ケーブルクリップがあるのでそこに2本アンテナ線を通していきます。

ダッシュボード脇にケーブルを通して
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Aピラーの下まで来たらダッシュボードと助手席側ドアの間に入れ込んで床に落とします。

アンテナケーブルが結構細めなので取りまわしが楽です。

カーペットの下にケーブルを通す
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助手席足元のカーペットをはがしてアンテナケーブルを通します。

カーステやカーナビ関連のケーブルもゴチャゴチャ配線しています(^^)v

リモコン受信部をヘッドユニット脇に設置
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リモコン受信ユニットをヘッドユニット脇に設置します。

ユニットの裏に両面テープが貼ってあるのでそのまま貼り付け。コードはアンテナケーブル同様にカーペットの下を通しました。

アンテナケーブルを仮に接続する
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4本のアンテナケーブルとリモコン受信ケーブルを助手席下までもってくることができました。

チューナー本体にアンテナ、電源ケーブル、テレビのビデオ入力にビデオケーブルを接続します。

B-CASカードを挿入
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付属のB-CASカード(青)を本体に挿入します。

さあ、うまく動くか確認です。ドキドキ・・・

映った・・・キレイに映りました
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映った・・・なんかめちゃキレイです。さすがデジタル、コンポジット入力ですが車で見る分には充分すぎるほどの画質です。

今までが今までなんでやたらキレイに見えます・・・。

チューナー本体を助手席下へ
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動作確認ができたので、チューナー本体を助手席下に収めます。
シート下カバーを取り付け
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シート下カバーを元に戻して作業終了。

さてさて、取り付けが終了したところで実際に走ってみて映りがどんなモンなのか検証してみます。走行中のテレビの映り具合をビデオに撮影してみました。(川崎市内、天候:はれ)

走行中ビデオ その1 (youtube 約10分)

走行中ビデオ その2 (youtube 約10分)

寸評

  • DVDビデオを見ているようで全然ブレません。なんら問題ないです。4アンテナ・4チューナーだからなのかもしれませんが、さすがデジタルのなせるワザ、と大いに納得してしまいました。
  • 立体交差でガード下をくぐった時やトンネルに入った時などではフルセグからワンセグに切り替わることがあります。切り替わる瞬間は1秒ほど音声が途切れて画像が荒くなるので、「ワンセグに切り替わった」のがすぐにわかります。
  • 「中継局自動サーチ機能」はワンセグも受信できない状態が続くと自動で別の受信可能な中継局を探す機能です。しかし受信不可状態が結構続かないと発動してくれません。

この製品を選んだ一番のポイントが「中継局自動サーチ機能」だったんですけど、思ったほど機能的なものではないです。説明書では「中継局」と「系列局」の区分けが明示されています。

中継局・・・系列局エリア内における親局及び各中継局を指す。

系列局・・・主に県境で切り替わる放送局の系列を指す。

このチューナーは中継局サーチのみ対応ということになり、系列局を自動でサーチすることはできません。以下は同梱されている「追加機能のご案内」です。

追加機能のご案内

長距離を移動している時に自動で送信アンテナをサーチして切り替えてくれるとすごく便利なんですが、さすがにこの価格でそれを求めるのは無理ってもんでしょうか。

管理人としては、車載用テレビの地デジ化はカーナビを交換するときに地デジ内蔵モデルにするべきだと思っていましたが、アナログ波を我慢して見るよりもこの安価な後付チューナーを取り付けて良かったと思っています。何より家族に大好評です(^^)v

車を買い換えるのは先になりそうですが、この地デジチューナー「TUN-0019A」のおかげでまだまだ現役で活躍してもらうことにします。がんばれマイカー!

オススメの車載地デジチューナー

慶洋エンジニアリング AN-T018

上記「TUN-0019A」の後継機種。受信性能はさらにアップしより安定した地デジ放送を楽しむことができます。「お出かけモード」が搭載されたことで、出先でスキャンしたチャンネルプリセットから自宅のあるチャンネルプリセットへスムーズに戻すことができて地味に便利です。

パナソニック TU-DTX600

中継局サーチに加えて系列局もサーチできる「新・放送局サーチ」機能搭載。移動中に放送エリア外になっても同系列局を自動で探査して切り替えるので番組を見逃すことがより少なくなります。さすがはパナソニックです。

発売当初は40,000円近くしていましたが、だいぶ購入しやすくなりました。